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行者岩

河水一大深淵をなせり

河内長野市の超広角な世界

古野村に住む定八という河漁師が、夜ごとこの行者岩に来て網を打っておったそうな。ある夜頭上から「コリャコリャ」と大声が、ふと見上げると鉄杖を持つ白髪烱眼の異人行者が岩頭に立っておった。ところが定八は恐れるでもなく網を引き始めたので、「わしが怖くはないのか?」と異人が問うと「怖いのは唯一世渡りだけじゃ、妖魔が怖くて夜の漁が勤まるかいな。」と定八。「であるが、夜にまで殺生するのはお前の生活だけのため。生を謳歌して死を厭うは魚や鳥も同じこと、これからは仏が厭う殺生を止め、その身をを転じて正業に就くように。このままでは因果応報浮かぶ瀬もないぞ!」と言い放つと行者は忽然と姿を消した。ところが定八は怖いもの知らず、これは狐狸の悪戯に違いなしと大量の魚を捕って帰り、村人を見つけては今夜の話を自慢げに語ったそうな。翌日も定八が行者岩で網を入れようとすると、目を怒らせた前夜の異人が現れて、「わしの忠告を聞こうともせず、殺生を続けるは強情至極。」と持っていた鉄杖で定八を打ち、この行者岩の河水一大深淵に沈めてしまったという昔々のお話しでございます。  所在地  天見川と石川の合流地点、イズミヤ駐車場下  位置 北緯34度26分53秒東経135度34分22秒